バンクーバーDAYS

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日常から感じた日本の「曖昧」文化

先日、学校で「カルチャーショック」についてプレゼンテーションをしました。

バンクーバーに来てから戸惑ったこと、びっくりしたこと。それらの共通点を探して関連づけました。

せっかくまとめたのでここにも書きたいと思います。

総論

カナダは「はっきりさせる(Defined)」文化、それに対して日本は「曖昧さを残す(Vague)」文化というのが総論です。

3つの例で説明します。

1. 電子レンジ

「3,40秒くらいかな…あれ、先に決めなきゃいけないの?」

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今住んでいる家の電子レンジです(がっつり写り込んでしまいました…汗)。

温め時間を入力するボタンが日本と違います。

30秒なら「3→0」と押すので、「やっぱりもう10秒」と思ったらキャンセルして「4→0」と入力し直しです。

最初に温め時間をはっきり決める前提の作りになっています。

 

一方日本は「1分」「10秒」と足して行くタイプ、もしくはダイヤルで自在に時間を変えられるタイプが主流。

「30秒くらいかな… いや、やっぱりもう10秒」と入力し始めてから調整可能です。

つまり、何秒温めるか初めは曖昧でOKなのです。

2. 牛乳

「え、普通のどれ?」(わからず諦めて帰宅)

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どうでしょう、このはっきりとした数字に基づくラインナップ。

一方で日本の売り場では*1はっきりした分類がなく、強いていうなら 普通/低脂肪/調整・加工したやつ といった感じでしょうか。

「普通って脂肪分何%なの?」「低脂肪っていうけど何%なの?」というところがはっきりしません。

そして、会社名・ブランド名・産地といった「イメージ」を訴えるような記載がパッケージの大半を占めます。

数値よりも曖昧な情報が重視されているんだな、という印象です。

 

ちなみに日本の「普通の牛乳」に近いのはこれ。

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なんでビタミン足しちゃうかなー...と思いますが、完全無添加のものは高いです。

1%・ 2%ミルクにはスキムミルクが混ざっています。2%のでプリンを作ったらやはり薄かった...

3. スタバ

「店員さんフレンドリー!」

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はてなIDからもわかる通りこちらが本名

カナダのスタバに行くとレジで名前を聞かれ、その場でカップに書かれます。

ドリンクが出来上がると「Miho!コーヒーだよ!」と渡されます。

前後数人分を含めても、近いタイミングで作られる「Mihoのコーヒー」は基本一つです。

 

一方日本のスタバで名前を聞かれることはなく「レシートをお持ちください」、

ドリンクが出来上がると「コーヒーお待ちのお客様〜!」と呼ばれます。

近いタイミングでコーヒーを頼んだ人がいて「私かな? あ、先に待ってる人いた」となることもあります。

 

何が言いたいかというと、

「誰の飲み物か」をその場ではっきりさせるのがカナダ、曖昧にしておくのが日本

ということです。

おわりに

曖昧さも悪くありませんが、私は「はっきりさせる」文化が好きです^^

人とオープンに、フレンドリーに付き合えることにも繋がっていると思います。

その方が楽しいです、単純に。

日本は必要以上にかしこまる場面が多いなぁと感じています。

*1:正式には厚労省が定めた規格があります